借金

奨学金は自己破産してもチャラにならない

奨学金を返済できない人が急増

大学生
奨学金を利用して大学を卒業し、その後、奨学金を返済できない人が急増しています。その理由は学費の高騰や雇用の悪化など。返済できずに自己破産するケースが増えていますが、たとえ自己破産をしても借りていた奨学金がチャラになるわけではありません。

奨学金を返済できずに自己破産をすると、連帯保証人や保証人に残額の請求がいきます。奨学金を借りていた人の支払い義務はなくなりますが、保証人が代わりに返済しなくてはならなくなるのです。もし保証人も自己破産できない場合は、借りていた人といっしょに自己破産することになります。ですので、もし自己破産をする場合はその前に必ず保証人に相談しなくてはなりません。

死亡しても返済を要求される

日本学生支援機構の場合だと、奨学金を借りていた人が死亡して返済が滞った場合も、通常の遅延と同様に延滞金がついて保証人に返済の督促がいきます。過去にこんな事例もありました。

わずかな年金で生活を送る釧路市のAさん夫妻は、ある日突然、日本学生支援機構から265万円の支払いを求める法的手続きを起こされました。10年前に病死した息子の奨学金でした。残元本は107万円ですが、それに150万円もの延滞金(年10%)が加算されていたのです。日本学生支援機構には死亡免除規定があるのですが、手続きがされていない、延滞した場合は適用できないと言って返済の免除を拒否。265万円を一括で払うよう要求してきました。

返済が滞れば、通常はその保証人に連絡がいくものです。しかし、今回のケースでは息子が亡くなってから約10年の間、学生支援機構から一度も連絡はなかったといいます。息子が亡くなった直後に母親は一度学生支援機構に電話をかけているのですが、繋がりませんでした。独立行政法人に移行した後で連絡先が変わっていたのです。

その後も日本学生支援機構からの連絡はありませんでした。両親は、息子が亡くなったので払わなくてもいい処理がされたのだろうと思い、残元金がいくらあるのかも知らず、やがてそのことについては忘れてしまいました。そこへ10年してから突然、265万円もの支払いが要求されたのです。今の日本学生支援機構はかつての日本育英会とはまったく違い、学生を支援するどころかその親族を借金地獄に突き落とす悪徳機関に成り下がっています。

2004年度からは保証人の必要のない「機関保障」という制度ができました。借りた人が自己破産をしても保証人が返済する必要がありません。しかし、デメリットもあります。この機関保証を選択すると、毎月の奨学金から保証料が差し引かれてしまいます。現在は、人的保証と機関保証のどちらかしかなく、一度選択したら途中で保証方法を変えることはできません。

貸与型の奨学金は借金と変わりません

奨学金というと聞こえはいいですが、日本の奨学金の場合、借金とほとんど変わりません。学業のために奨学金を借りなくてはならない方も少なくないでしょうが、本当に多額の借金をしてまで進学する必要があるのか、親子でしっかり話し合ったほうがいいでしょう。

奨学金には返済の必要がない給付型のものもあります。貸与型よりもこっちのほうがいいのは言うまでもありませんが、採用基準は給付型のほうがずっとシビアです。給付型は、成績優秀で人柄なども優れた学生を経済的にサポートし、将来、特定の分野で活躍する人材を育成することを目的としています。採用数は毎年数名から数十名で、書類選考と面接によって決まるのが一般的です。

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