知識

プロスポーツチームが地域にもたらす経済効果ってどのくらい?

企業から地域へ根差したプロスポーツへ

ゴールキックを蹴るキーパープロ野球やJリーグなど、一昔前は企業中心のスポーツであったものが現在では地域に根差したクラブチームとしての一面も色濃く出てきていますよね?

そうした中で、プロスポーツチームが地域に及ぼす経済効果というものにも注目が集まっています。

Jリーグにおける経済効果

Jリーグの中でもビッグクラブと呼ばれるチームがいくつかありますが、実際の経済効果はどの程度あるのでしょうか?

浦和レッズは名実ともにビッグクラブ

特に浦和レッズの経済効果というのは他チームを圧倒します。優勝したシーズンでは、地域における経済効果は百数十億円にも及ぶとされています。

一方、小クラブに関してもそれなりの経済効果があります。小クラブでも、例えばJ2リーグからJ1リーグへと昇格した場合の1シーズンにおける地域への経済効果は、十数億円~二十数億円という試算が出されています。

地域性やクラブ規模という、単純に比較できない要素もありますが、それでも地方の小クラブでもビッグクラブほどではないにせよ、クラブの波及効果が地域経済に与える影響は決して小さくないようです。

プロ野球における経済効果

一時はJリーグ人気に押されてしまっていた感のあるプロ野球ですが、その人気はまだまだ根強いものがあります。

さすがのプロ野球・・・桁が違います

プロ野球といえば、昭和の時代から国民を熱狂させたプロスポーツ。その歴史を見てもJリーグとは大きな開きがあります。

特に、企業スポーツから地域へ根差したスポーツへと転換した頃から、パ・リーグにおける観客動員数なども格段にアップしました。

2011年シーズン、中日ドラゴンズが日本一になった経済効果は、中部地方全体で200億円を超えたそうです。また、2012年シーズンにおける福岡ソフトバンクホークスの経済効果は、福岡県内だけで500億円近くにも及んでいます。

この年、福岡ソフトバンクホークスはクライマックスシリーズへの進出を果たしたものの、惜しくも日本シリーズ進出は逃しています。にも関わらず500億円近い経済効果ですから、やはりプロ野球における経済効果はJリーグを圧倒しているようです。

プロ野球におけるもっとも高い経済効果を及ぼすチームは

プロ野球チーム中で、もっとも熱狂的なファンを抱えるチームのひとつといえば、阪神タイガースですね。
日本シリーズに進出した2003年シーズンを例に挙げてみますと、その経済効果は1,000億円を軽く超えるのだとか……。

Jリーグと桁が違うプロ野球の中にあって、さらに桁が違うというのにも驚きますが、反面、「やっぱりなぁ」と思ってしまう自分もどこかにいたりします。

何となく、「阪神ならあり得るな」という思いにさせてくれるのも、このチームの魅力なのかもしれませんね。

経済効果以外にも地域に与えるものは?

プロスポーツチームが地域に及ぼすものは経済効果だけに限ったことではありません。
そのチームが籍を置く地域住民に与える心理的な効果もありますし、教育的な効果などにも高い影響を与えています。

地域密着型クラブの増加

そうしたものが特に顕著なのがJリーグではないでしょうか? 特に予算規模も小さな地方クラブおいては、地域密着度が非常に高い傾向にあります。

サッカー選手というと、試合や練習がない日はオフを過ごしていると思われがちですが、そうしたときも何かしらの活動を行っているケースがほとんどです。逆を言えば、小さなクラブの場合はそれほど大きな経済効果を見込むことができないため、人材育成や競技人口の増加、地域への貢献度といった部分に力を入れ始めています。

クラブと行政、それに地域住民が一体化した取り組みが多くなっている傾向が見受けられます。
金銭的価値ばかりの効果ではなく、それ以外での価値も高めていこうという動きが、実際に始まっているわけですね。

地方単位のプロ野球と都道府県単位のJリーグ

プロ野球はセ・パ合わせて12チーム。今後チーム数が増えるということはほぼないことを考えると、都道府県単位に置ける経済効果よりも、より広い地域における経済効果を見込めます。だからこそ、1チームあたりの経済効果がJリーグよりも多くなるというわけですね。

例えば、東北楽天ゴールデン・イーグルスは宮城県内だけでなく東北地方全体ですし、巨人や阪神などに至っては全国規模でファンを抱えているわけですから、全体的な経済効果はJリーグを圧倒して当然ということになります。

逆にJリーグは、J1~J3というカテゴリを合わせれば、今後さらにチーム数が増える可能性が十分にあります。また、それ以下のカテゴリに属しているチームであっても、Jリーグ入りを目指せるようなチームであれば地域熱も高まりを見せるため、より、狭い範囲(都道府県単位)での経済効果を発揮します。

その他のプロスポーツは?

野球やサッカーに競技人口を奪われてしまっているとはいえ、それでもプロスポーツとして地域に根差した取り組みを始めているスポーツもあります。

バレーのVリーグ、ラグビーのトップリーグなどはまだまだ企業色の強い一面がありますが、それでも本社のある地域以外の地域(関連工場などがある地域)もホームタウンとするなどして、これまで以上に地域色を強く押し出した運営が行われてもいます。

バスケットボールに関しては、男子バスケにおいてNBLとbjリーグの2つが競合してしまうという事態もあり、一時は協会の体質そのものが批判された経緯もありましたが、その問題も解消され今後の取り組みにも期待がかかっています。

Jリーグに及ばずとも、それを見倣う動きも

プロ野球やJリーグ人気には及ばないものの、それでも、例えば女子バスケの最高峰であるWリーグには、企業のバックがない地域発のクラブチーム(一般社団法人として運営)として活動しているチームもあります(2016年シーズンから参加)。

こうした地域密着型のスタイルは、しばしば批判の的ともなりがちです。つまり、チーム数が増えすぎてしまえば、そのリーグ全体の価値も下がってしまうという危惧もあるのです。現に、当初10チームでスタートしたJリーグは、現在ではJ1リーグ18チーム、J2リーグ22チーム、J3リーグ13チームです。合計で53チームも存在しています。

このあたりの賛否については他に譲るとして、プロスポーツにおける地域への波及効果というのは、これからも様々なスタイルで進んでいくと見込まれています。経済効果だけでなく、その他の社会的効果においても、プロスポーツチームの役割が求められているのは疑いようのない事実です。

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