知識

拾ったお金をネコババすると遺失物横領罪に

3000円をネコババした女性教諭

小銭
 道ばたにお金が落ちていたとき、あなたはどうするでしょうか? 財布ごと落ちていたのならともかく、現金だけが単体で落ちていた場合、ほとんどの人が警察には届けずに自分のものにしてしまうのではないでしょうか。厳密にはこの行為は遺失物横領罪にあたり、1年以下の懲役または10万円以下の罰金、もしくは科料(1,000円以上1万円未満)に処されます。たとえ道ばたに落ちていたものでも勝手に自分のものにしてしまってはいけないのです。

2012年9月、新潟県の20代の女性教諭が道ばたで拾った現金3000円をネコババし、フェイスブックに「3000円拾いました。大切に使います」と書き込んだとして県教育委員会から戒告処分を受けています。女性教諭は「浅はかなことをした」と事実を認め、投稿を削除しました。

拾ったお金は交番に届けましょう

もしも今回のケースで警察にちゃんと届けていた場合どうなっていたでしょうか。お金だけの場合、落とした人が誰なのかすぐにはわからないことがほとんどです。そこで警察はホームページなどでお金が拾われた日時・場所などを発表した落とした人を探します。それで落とした人が見つかった場合、拾った人は拾った金額の5~20%を報労金としてもらえます。警察が発表してから3ヶ月経っても落とした人が見つからない場合は拾った人が全額もらえます。

お金を拾ったのがお店などの施設の場合は24時間以内にそのお店に人に届け出ます。道ばたなどの公共の場で拾った場合は拾った日の翌日から1週間以内に警察に届け出ます。届け出たときに、落とし主が見つかったときの報労金は受け取るか、落とし主に自分の個人情報は教えるかなどを自分で決めることができます。報労金を受け取る場合、落とし主を顔を合わせて書類を書いたりしなければならないのでちょっとだけ面倒になります。また、届け出るときに印鑑などは必要ありませんが、免許証や保険証など住所のわかる身分証明は必要になってきます。

拾ったお金にも所得税がかかります

所得には所得税がかかります。所得というのは収入から必要経費を引いたものです。3ヶ月して落とし主が見つからずに拾った人のものになったお金も一時所得というものに該当し、課税の対象になります。落とし主が見つかった場合の報労金も同様です。

しかも、これらは会社の年末調整で処理することができず、別途確定申告が必要になります。課税対象になるのは、一時所得の収入から特別控除額の50万円を引き、それを半分に割った金額です。収入が50万円以下の場合は課税されませんが、申告は必要です。この確定申告を怠ると、脱税扱いになってしまいます。

ただし金額にもよります

ですが、拾ったお金はいつも交番に届けなくてはいけないのかというと、金額にもよります。たとえば、1円玉や10円玉を拾ってそれをわざわざ交番に届ける人なんて常識的に考えていません。落とし主が現れるはずがないことくらいは容易に想像がつくからです。たとえ1円でもネコババすれば法律的には遺失物横領罪になりますが、法律を厳守することが必ずしも正しいわけではありません。このあたりは変にこだわらず、常識的な思考で考えればいいでしょう。

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