知識

年金の「積立方式」と「賦課方式」の違いとは?

賦課方式とは?

ログハウス

現在自分が支払っている公的年金(以下年金)は、将来の自分が受け取るというようにイメージされている方も多いと思いますか、そのように自分で自分の年金を積み立てる場合を「積立方式」と言います。
それに対して現在自分の支払っている年金が、現在の受給者へと支払われる方式を「賦課方式」と言います。
賦課(ふか)とは、税金などを割り当てて負担するという意味であり、課税とほぼ同じです。
年金には賦課方式と積立方式があり、国によって採用している方法は異なりますが、日本を含めた先進国の多くは賦課方式を採用しています。

賦課方式では、自分の支払った年金が上の世代に受給され、自分が受給する年金は下の世代が支払うという社会的扶養の枠組みが出来上がりますが、どうして賦課方式を採用している国が多いのかというと、賦課方式の方が経済的なリスクが少ないためです。

積立方式のリスクとは?

積立方式ですと、インフレ(物価上昇)などで通貨の価値が大きく変動するリスクがあります。
たとえば、現在1個100円で買えるリンゴが、10年後には1個300円になっているかもしれません。
その場合、積立年金で1,000万円貯めても、10年後にはその3分の1の価値しかないということですから、余剰資金どころか生活費も不足するかもしれません。

一方、賦課方式ではお金がある世代から別の世代に移動するだけですから、物価変動のリスクが低いです。
インフレや給与水準の変化についてはあらかじめシミュレーションされていますので、保険料を支払う側はあまり考える必要はありません。

賦課方式のリスクとは?

ただし、賦課方式でも社会の生産力が減少すると、保険料の収入が少なくなるというリスクがあります。
たとえば、少子高齢化になると受給者の数に対して保険料を支払う人が少なくなりますから、保険料を値上げする、あるいは年金受給額を引き下げるという選択をしないと、今までと同じ給付率を維持できません。

実際、給付率自体は年々下がっていますので、「このままでは支払った金額も受け取れないのでは?」と不安に思う方もいると思います。
そのため、国は年金について国民の保険料だけに頼らず、「年金積立金」で財源を確保しています。

年金積立金とは?

年金積立金とは、今までは入ってきた保険料のうち、使用されなかった分を積み立てたものです。
年金は賦課方式と言いましたが、日本では積立方式も一部採用し、リスク分散を図っています。
年金積立金では、ただ使用されなかった保険料を取っておくのではなく、債券や株式などに投資して資金を増やしています。
運用しているのは「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」であり、GPIFの公式サイトで運用状況を随時公開しています。
投資ですので必ずしも利益になるとは限りませんが、GPIFでは着実に利益を上げています。

年金積立金については5年毎に財政検証を行っており、100年かけて使用する想定をしています。
つまり、100年先までは年金の見通しが立っているということですので、基本的に自分の生きている間については、年金制度が崩壊することはありません。

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