知識

一時期被害者の続出した「1億円あげます」詐欺

有料のSNSに誘導されます

詐欺師
 2010年に「1億円あげます」という動画がYouTubeにアップされました。余命わずかで身内もいないのでもらってほしいという内容で、その連絡をとるためのURLを開くと、有料のSNSに誘導されます。そして1億円の受け渡し方法などについてのメッセージをやりとりすることで課金が発生するという仕組みです。

動画のコメント欄にも書き込まれました。「実は宝くじで100,000,000円当選したのですが、その使い道に困ってます…。この当選金をどなたかにお譲りしたいと思ってます。もし、お受け取りになりたい方いましたら、こちらのリンクより…」という内容で、URLを開くとやはり有料のSNSに誘導されます。一時期、再生回数が多い動画のコメント欄にはかなりの頻度で書き込まれていました。YouTubeにはスパム報告という機能があり、スパムとして認定されると「スパムとしてマークされたコメント」と表示され、クリックしないとコメントを見ることができないようになっています。それにも関わらず、そのコメントをわざわざクリックして騙されてしまった人は多くいます。

この詐欺のポイントはお金をあげますと言っている人が直接的にはお金を要求してこないことです。もし手付け金などの名目ですぐにお金を要求されればほとんどの人が詐欺に気づいたでしょうが、第三者に見えるSNSでの課金だったため、気づかずに課金してしまった人が多いようです。

被害者は約2,000人で被害総額は約1億9,000万円。最大で1,000万円支払った人もいます。どうしてそんなに課金してしまったのかと不思議に思うでしょうが、ある程度課金するとなんとしもて1億円をゲットして支払った分を取り戻したいという心理が働くので被害総額が膨らみやすくなってしまいます。この「あげます」詐欺には「若い男性に投資したい」とか「遺産をもらってほしい」とかさまざまなパターンがあります。

携帯にメールで届くことも

携帯電話にあげます詐欺のメールが届くこともあります。「不倫相手の妻から手切れ金として500万円もらったが、もっているのが嫌なのであなたにもらってほしい」「アドレス交換してくれたら3000万円あげる」「相談相手になってくれたら1,000万円上げる」といった内容です。そこでもやはり有料のSNSに誘導され、お金の受け渡しについてのメッセージのやりとりをすることで課金が発生します。

このようなメールはSNS業者のサクラが行っており、メッセージの交換するたびに課金されてSNS業者が儲かる仕組みになっています。決済はクレジットカードで行われるので、気づかないうちに高額な利用料になっていることがあります。無料の懸賞サイトや占いサイトなどにメールアドレスを登録したことをきっかけにしてこのような詐欺メールは届くようになります。あまり安易に怪しげなサイトに個人情報を入力するのはやめましょう。

犯人は逮捕されましたが…

しかし、この「あげます」詐欺の犯人は2013年に逮捕されています。東京都新宿区の会社員の男(27)ら2人です。男らは勤務していたIT関連会社のアルバイトを使ってYouTubeなどにあげます詐欺のコメントを書き込ませていたようです。

しかし、犯人が逮捕されたとはいえ、また同じような手口の詐欺を行う輩が現れないとは限りません。もし引っかかってしまった場合は、メールの履歴や支払いに関する資料などをすべて残しておき、消費生活センターに相談してください。ただし、支払ってしまったお金を取り戻すのは非常に困難です。

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